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南壽あさ子が『鉄塔』に命の息吹を吹き込む?!

こんにちは、akiです。

今日の一曲はこちら↓

「鉄塔」by 南壽あさ子

NHK『みんなのうた』にも選出された一曲!

南壽あさ子さんは、千葉県出身のシンガーソングライターです。10月9日にアルバム『Neutral』を発表しました。以前このサイトでは同アルバムに収録されている「すみれになって」という曲を取り上げました。この楽曲も素晴らしいのでぜひチェックしてみてください。

Spotufy ※Apple Musicのリンクは記事下部にあります。

そして、今回の記事ではその中からNHK『みんなのうた』11月度の曲として選ばれた「鉄塔」という楽曲を取り上げます。この曲は、タイトル通り「鉄塔」についてそれを見る人間の視点から描いたものです。

なかなか「鉄塔」が芸術のモチーフになることは少ないですが(そもそも人工物がモチーフになること自体が少ないのかも)、たしかに私たちの生活の身近にあり、空に向かって伸びるシャープなフォルムはたしかに映えます。

冒頭は爽やかな朝を連想させる鳥のさえずりから始まり、そこから軽快なメロディにのせて南壽さんの透き通る歌声が響き渡る魅力的な歌です。今回の曲はかなりテンポが速くなっており、彼女の曲の中ではかなり特徴的になっています。前回取り上げた「すみれになって」のようにじっくり聴かせる曲が多い歌手ですが、こういうスキップしながら聴けるような軽快な曲も良いなと思いました。

言葉あそびが楽しい!―新しいライム?!

この曲のもう一つの特長が、歌詞の「言葉あそび」です。歌詞には「鉄塔」にかけた洒落が出てきます。

まずは1番の「徹頭徹尾(てっとうてつび)やりこめられ」という箇所です。冒頭のメロディの繰り返しで、「鉄塔」を繰り返すのかと思いきや、なんと四字熟語を入れてしまうという離れ業をいきなり繰り出しています。徹頭徹尾ということばが歌詞に入っていることはそこまで多くはないし、もはや日常でも多くの人はあまり使うことはないと思うので、堅い感じがしてともすれば違和感を感じやすい箇所です。しかし、この堅さが言葉あそびによってうまくほぐれているように思います。

そして、最後のサビの冒頭「手っ取り早い結果求め やきもきしていた~」ここで最初のメロディに戻ってくるのですが、ここでもまた韻を踏んでいます。すごい、、、

このメロディはこの曲の中で何度も使われているのですが、実はいま挙げた箇所以外はすべて「鉄塔」ということばから始まっています。つまり、なんと同じメロディの歌詞がすべて「てっと(う)」というフレーズから始まり、しかも意味を変えながら何度も繰り返され、最終的に一曲として完成するというとんでもない仕掛けなのです。

おそろしい、、、

これがプロの音楽家ですね、、、

ちなみに、NHK『みんなのうた』で流れるのは本日11月29日が最後です(もっと早く記事を書け)。ぜひ、 軽快なリズムに乗せて巧みに歌われる曲をぜひ楽しんでみてください!

Apple Music はこちら↑

お読みいただきありがとうございました。

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