「先制点」と「リードの保持」
こんにちは、akiです。まもなく日本プロ野球が開幕します。今年はオーストラリアにいるため実際に球場で楽しむことができないので、新たに個人的な指標を作ってデータを集め、違った視点から野球を楽しむことにしました。
今回は、オープン戦のうち後半戦のデータと、オープン戦全体のデータを取り上げて今シーズンの楽天の勝ち方を見ていきたいと思います。
・まずはデータを見てみよう
前回の記事では第7戦までのデータを取り上げました。まずは第8戦以降のデータを見ていきます。第8戦以降は7試合で2勝3敗2分でした。少し負けが込んでしまった印象がありますが、これでもOP戦の順位は堂々の3位でした。全試合平均で見ると、ヒット率(1回のうちに何本ヒットが出るか)が0.9で、ほぼ1回に1本はヒットが出ています。
また得点率(1回の平均で何点取るか)を見ると0.5を超えているので、少なくとも2回に1回は得点するととなり、貧打の昨年からは想像できないような試合運びになっています。
・独自指標でみるとさらによくわかる、勝つか負けるかの「境目」
今度は、私の独自指標に絞って見てみます。
独自指標について簡潔に説明すると、FIRはその試合の最初の得点が入った回、FIGは最初の失点をした回です。LIsは試合の中でリードしていた回の総数、TIsは同点の回の総数、BIsはビハインドの回の総数です。数え方などの詳しいことはこちらの記事の後半をご覧ください。
敗戦や引き分けが多かった後半戦を見てみると、「FIG-FIR」の数字が前半戦に比べて大幅に低下していることがわかります。負け試合、また引き分けの試合は基本的に1以下で多くの場合マイナスになっています。これは、「負けた試合や引き分けの試合では先に得点を与えている」ことを意味します。
一方で勝った試合では全ての試合を通して(11試合目のソフトバンク戦を除けば)「FIG-FIR」の項目はプラスになっています。
これらを総合的に評価すると、「逆転勝ちは少ないが、逆転負けも少ない」という試合結果になっていることがわかります。全体を通して勝った試合が多かった分、この項目は全試合平均で見ても+0.9という数字になっています。
また、「FIR」だけのデータを見ても、14試合平均で1.9となっていて、これは2回が終了するまでには1点以上得点が入っていることを意味します。先制攻撃という意味ではかなり良い結果が出ていることを示しています。このバランスの良さがオープン戦3位という結果につながったように思います。
・イーグルスのシーズンの戦い方を予想
このデータを見ても分かるとおり、今年の楽天イーグルスは早い回で先制して、しっかりとリードを広げていって主導権を握ったまま勝つという戦い方を展開しています。セ・リーグ3連覇中の広島は逆転勝ちが多いことで知られていますが、そういう戦い方を展開するつもりはあまりないようです。
打線には浅村選手とブラッシュ選手が加入して厚みが増しましたし、投手陣はもともとパ・リーグの中でもかなり質の高い選手がそろっています(則本投手が抜けたのは痛いですが)。そう考えると、このような勝ち方が最も適しているのではないかと思います。
もちろん、オープン戦とペナントレースは別物ですからこの戦い方とは違った勝ち方が見られるかもしれませんが、少なくとも開幕からしばらくはこのような勝ち方を目指していくのではないかと思います。
がんばれ、楽天イーグルス!
データに関する詳細はこちらの記事をご覧ください。
オープン戦前半のデータ分析はこちらからどうぞ。
※データはYahooが提供するアプリ「スポナビ 野球速報アプリ」にて提供される情報を基にしています。ダウンロードはこちらから。
お読みいただきありがとうございました。