平石政権ではまさにこの時期に起こる
こんにちは、akiです。がんばれ楽天イーグルス!のコーナーでは、一週間の楽天イーグルスの試合をデータを見ながら振り返ります。
その前に少し別の角度から話をします。イーグルスが優勝するために必要なもののひとつは、間違いなく大型連敗の阻止です。というのも、過去2監督のチームにわたって10連敗(2017・2019)をしているからです。10連敗した年はいずれもAクラス入りを果たしているので、どちらもそこがなければ優勝できた可能性は非常に高いシーズンだったと言えるでしょう。
そして、昨年の10連敗があったのがまさに今からちょうど1年前の6月23日から7月8日にかけてです。この時期の戦いと対ホークス6連戦のデータを比較して、相違を見てみましょう。ちなみにこの10連敗のことはこちらの記事で書いています。
まだ悲観する必要はない!
対ホークス6連戦は2勝4敗で、初めてのカード負け越しとなりました。特にエラーが少なかった守備陣で6戦計4つのエラーがあり、また記録に残らないミスも多くありました。ここが足を引っ張ってしまったような感じがあります。ホークス投手陣は好調で、楽天打線も見事に抑えられる場面が多くありました。しかし、負けた試合でも完封はなく、ランナーをしっかり出してプレッシャーをかけることはできたのではないかと思います。
また、勝利した2試合はいずれも先発投手に勝利がつき、ノーエラーで大量得点と非常にいい勝ち方をすることができました。決して完敗した試合ばかりではなかったので、ミスを修正してしっかりと切り替えていくことが求められています。
独自指標も見てみよう
※独自指標の見方はこちらから。
独自指標で見ても、そこまで急激な悪化をしているわけではありません。10連敗中はFIG-FIRが-3以下という考えられないくらいの悪さです。つまり、昨年の10連敗時には11試合の平均で初得点の3イニング以上早く失点していたということになります。点を取るのにどれだけ苦労していたのかがよくわかる数字です。今回の6連戦の戦いは、序盤から点の取り合となり途中までどちらに転ぶか分からない展開になりました。これはFIGとFIRがどちらも非常に小さい数字になっていることからもよくわかります。
それだけに、先に4点取っていた7月11日の試合で勝ち切れなかったことが悔やまれます。しかし、現在の状況は昨年の10連敗時と比べるとまだまだ悲観するものではないことがわかります。
冒頭で取り上げた「なぜイーグルスの10連敗が起こったのか?」という記事の中でも、10連敗が起きたメカニズムに触れています。それは先制点が獲れず、逆に相手には早々にリードされ、ずっと追う展開になっていたことです。これはいわゆる「逆転イーグルス」が諸刃の剣だということも示し、先発投手に勝ちがつくような勝ち方ができなければすぐにまたこのような状況に陥るだろうと考察しました。
ただすでに書いた通り、今年のイーグルスは今のところ初回の得点も多く、先発投手に勝ちがつくことも非常に多くなっています。ですから、今の状況が昨年10連敗したときと全く同じだとは私は思いません。むしろここで切り替えられずズルズルいってしまう方が良くないと思います。
今日からはパリーグを2連覇中の西武との初対戦。ここで切り替えてもう一度上昇気流を捕まえられるかが非常に重要です。
お読みいただきありがとうございました。
独自指標についての詳しい解説はこちらをご覧ください。
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