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アリアナにもセレーナにもテイラーにもないものを、アン・マリーは持っている

これからもっともっと大きくなるアーティストだと確信した夜

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こんにちは、akiです。

2019年3月31日にシドニーのエンモア・シアター(Enmore Theatre)で行われたアン・マリーのワールドツアー・シドニー公演の様子を書きます。

(※この記事はライブの内容については触れますが、具体的な曲目については一切出していませんので、4月の日本公演に行かれる方も読み進めていただけると思います)

・thank u, next

はい。

アン・マリーの曲じゃない!!

「thank u, next」は世界に誇る歌姫アリアナグランデの最新アルバムに収録された一曲です。この曲が世界中で旋風を巻き起こしたのは記憶に新しいです。

実は、この曲がライブが始まる前のSEとして(それも開始直前のところで)かかり、その瞬間にフロアの様々な場所から偶発的に合唱が起こり、サビの部分では会場中での大合唱、踊りだす人もでるというとんでもない状況になりました。

この異様な盛り上がりの中でアン・マリーが登場すると、会場中から今まで来たことの内容な悲鳴のような歓声が沸き起こりました。

・ちょっとアン・マリーをなめていたことを後悔

はじめからフルスロットル

この異様な盛り上がりの中、彼女が登場するや否や一曲目から観客をあおり、間奏ではシャウトするなど、かなり激しいステージを見せました。これは私の中で予想外でした。ステージ上で激しく頭を揺らしながらもはや「暴れていた」のです。

アン・マリーの楽曲ははかなりブラックミュージック色が強くダンシーですが、公演のアレンジではさらにその部分が強化されていて、いきなりフロアは観客が見な踊り狂うというとてつもない様相を呈しました。その後もダンスチューンを連投し、幕開けからフルスロットルでの公演でした。

勝手なイメージを覆される

アン・マリーと言えば、以前の記事で書いた通り自ら性的マイノリティ(バイセクシュアル)であることを公言し、その直前に出したアルバムは「Speak Your Mind(あなたの思いを話して)」と名付けました。またこのアルバムの中には「Perfect To Me」などかなりテーマが重たい曲もあるので、「メチャメチャ真面目人なのでは」と勝手に思っていました。

ですので、パフォーマンスもどちらかと言えばステージの中心で歌うことが多くてそこまで激しくはないのだろうと思っていたのですが、いやいや、そんなことは全くありませんでした。勝手に全く違ったイメージを抱いていたことに気づかされました。やはり固定概念や先入観はいいことがありません。

空手の技まで繰り出す

彼女のステージ上での「暴れん坊」ぶりは収まることがなく、最後まで飛んだりヘドバンをしたりステージを縦横無尽に走り回ったりと、公演中に止まることは全くありませんでした。それどころか、なんと名探偵コナンの毛利蘭よろしく空手の蹴り技まで繰り出していました

アン・マリーは空手を幼少期から習い、黒帯である(その意味では本当に毛利蘭)ことは良く知られています。また、彼女の初シングルは「Karate」というタイトルです。おそらく、会場のほとんどの現地の方は蹴り技をステージ上の動きの一つとしてしか分からなかったと思いますが、日本人が見たらそれとわかる動きでした。いきなり繰り出したので結構驚きました。足もしっかり斜め上30度くらいまで上がっていました。体に染みついているのでしょう。

「下着は見えないよ」

公演当日、彼女が着ていたのはワンピースでした。それでこれだけ暴れたら事故が起きそうなものですが、なんと彼女はMCで「ワンピの下はショートパンツはいてるから(笑)」と自分で観客にワンピースの下に履いているショートパンツを見せて笑いを誘うというトンデモないことをしていました。斜め上を行くMC。これにはフロアも爆笑でした。

そのショートパンツもファッション性の高いものではなくザ・体育着で、「この人は空手の試合をしに来たのかな?」と一瞬思いました。

これが笑いになる不思議な空間

少し考えてみると、こういうことがステージ上でしっかり成り立っているのは少し不思議な気がします。例えば、こういうステージを他の有名な女性歌手したとしたらどうなるでしょう。

もし、アリアナ・グランデが蹴り技を決めていたらちょっと引いてしまうでしょう。テイラー・スウィフトだったら蹴りはしそうな気もしますが、「下着は見えないよ、ハハ」ということを冗談で言いそうにはないです。セレーナ・ゴメスが「下着は見えないわ」とか言ったら大人向けのちょっと違うジャンルのものになります。

この激しさとちょっとした笑いが入り混じった不思議な空間こそ、アン・マリーの曲、そして彼女のステージが持つ魅力なのではないかと思います。彼女が「親しみやすい」キャラクターであるとよく言われることの原点のようなものがある気がしました。

・人のよさは最後まで健在

この親しみやすさは、公演の最後まで発揮されました。公演中にずっと舞台袖から出入りを繰り返してコードを引っ張ったりバックの演奏隊に楽器を渡したりしていた男性のスタッフさんがいたのですが、アン・マリーがその男性が公演当日に誕生日であることを明かしました。「フロアにきょう誕生日の人いる?」と聞いて数人の手が上がったあと、「その人たちのことも一緒に祝おう!」といって会場中でそのスタッフに向けてHappy Birthdayを歌うということもありました。

裏方スタッフに向けてアーティストと一緒にHappy Birthdayを歌うライブというのもなかなか珍しいことです。これは完全にアン・マリーの独断のサプライズだったようで、祝われた本人も後ろの楽器隊も知らなかったようです。ちなみに、アン・マリーのHappy Birthday songは今まで聴いたなかで群を抜いて美しかったことも付け加えておきます。

・Havana

はい。

またしても、アン・マリーの曲じゃない!

公演終了後は、会場に今度はカミラ・カベロの「Havana」がかかり、観客は出口に向かいながら再び大合唱。さっきまでアン・マリーのライブだったのに、いきなりカミラ・カベロの曲が歌える切り替えの早さもすごいなと思いました。

アン・マリーのコンサートは、彼女の個人的な思いを吐露した曲が多い中でも、とにかく不思議な笑いや温かさにも同時に包まれていた最高の時間でした。日本公演に行かれる方はぜひ楽しんでください。行く価値はあると断言できます。

<日本公演概要>
・4月15日(火)、4月16日(水)
会場:恵比寿 LIQUIDROOM
18:00開場 19:00開演

お読みいただきありがとうございました。

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