同時に2つのキーボードを操る凄腕キーボディスト
こんにちは、akiです。
今日取り上げる一曲はこちら↓
「NEWDAYS」by Schroeder-Headz
オシャレなインストバンド筆頭!!
Schroeder-Headz(シュローダー・ヘッズ)は、「数多くの著名ミュージシャンのサポート・キーボーディストとして活躍する、渡辺シュンスケによるポスト・ジャズ・プロジェクト」(公式サイトより)です。また、名前の由来は「アメリカのアニメ”PEANUTS”(日本名:スヌーピー)に登場するトイ・ピアノを弾くシュローダー君」(同サイトより)なのだそうです。
Schroeder-Headzの音楽は何よりオシャレなサウンドであることです。渡辺さんのキーボードを中心としてさまざまな楽器がゆったりとしたメロディを奏でます。先日取り上げたADAM at とは異なり力強さを感じさせることは少ないですが、小川のせせらぎのように優雅に流れる音楽が特長です。
まさしく名前の由来となったアニメ「スヌーピー」のとおり、リスナーを心安らかな気分にさせてくれます。
冒頭に引用した通りさまざまアーティストと共演しており、その中でも往年の名シンガー・佐野元春と組んだThe Coyote Bandに所属していました。偶然が重なってそのライブを見る機会に恵まれた私は渡辺さんのプレイを拝見しましたが、なんと直角に2つのキーボードを置いて右手と左手で同時に演奏するという離れ業をやってのけていたのに驚いた記憶があります。
オシャレなSchroeder-Headzの中でも特に優しいサウンド!
さて、それでは今日取り上げた「NEWDAYS」という曲を詳しく見ていきます。この曲は、冒頭の「ターン、ターン」という和音から柔らかな始まる曲です。すでにこの時点でゆったりとした印象が伝わってきます。
このゆったりとした動き出しに、和音ではなく一音一音が軽快に跳ねるようなメロディが加わってきます。この部分が個人的にはSchroeder-Headzの真骨頂である「オシャレさ」の源だと思います。決して急ぐでもなく、大きな音を出すでもなく、リズムの変化と和音と動きのあるメロディの使い分けが曲に素晴らしいアクセントをつけています。
そしてこの曲のもう一つの良さが、最終盤で少しメロディが暗くなるということです。ちょっとメロディがどこに行くのかわからないような動き方をしていて、ハーモニーが他のパートに比べて若干暗くなっています。この「底抜けに明るい」わけではなくかといって「暗黒」という感じでもないという絶妙なバランスを取れているのが素晴らしいです。
私見ですが、オシャレなものというのはただ真赤なだけでも逆に真っ黒なものでもいけないのだろうと思います。そういった絶妙なバランスや色彩感覚のようなものが表現されているように感じます。
そして、曲の最後は再びゆったりとした和音で締めます。「NEWDAYS」というタイトルの通り明日へ続いていくような終わり方で、最後の余韻まで楽しめます。
実力派キーボディストの最初から最後まで美しい音色は一聴の価値ありです。
お読みいただきありがとうございました。
Schroeder-Headz 公式サイト
http://schroeder-headz.com/