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世界のニュースななめよみ

ベネズエラ引き続きのカオス!そしてイタリアが不況に?!【2018年1月1週の国際ニュース】

こんにちは、文化ブロガーのakiです。このコンテンツでは、海外の新聞やニュースサイトの情報を基に、私が有益だと思った情報をピックアップしてお伝えします。

今日お伝えするのは
・緊迫した情勢が続くベネズエラについての続報
・イタリアが「10年で3度目」の不況に

というニュースです。

・守旧派が反体制派に攻勢をかけるベネズエラ

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南米・ベネズエラの混乱は収まる気配がありません。

先週のこのコンテンツでもお伝えしたベネズエラの「2人の大統領」の問題は、自らが大統領であることを宣言したグアイド氏がアメリカの支持を受けて急速に力を持つかと思いきや、守旧派がかなり盛り返すという展開になっています。

ちなみに、この動きに少々遅れを取っていた欧州でも、欧州議会(EU加盟国で作る議会)が反体制派のグアイド氏を正式な大統領として承認することが決まり、世界を大きく巻き込んだ騒乱になってきています。

このような状況になっている主な原因は、ベネズエラ軍がまだマドゥロ氏側についているからです。、反体制派の「大統領」であるグアイド氏が軍をマドゥロ氏から引き離すために説得をしていると伝えていますが、かなり難航しているようです。

・なぜ軍が守旧派に付いているのか

守旧派がマドゥロ氏についているのには理由があります。英BBCが報じているところによれば、最も大きいところは現在の体制において軍はさまざまな特権が保障されているからです。

例えば、軍には賃金や住居だけでなく特定の閣僚のポストが保障されています。政治的な力を軍が持っているのです。これはマドゥロ氏の前任であるチャベス前大統領が始めたのですが、マドゥロ氏はこの方針を引き継ぎました。これが現在の混乱のもととなっているハイパーインフレを招く政治的腐敗を作り出しました。

もしグアイド氏に本当に大統領が変わるとこの軍の特権は大幅に縮小され、また大統領と一緒に腐敗にかかわった人物は粛清される可能性があります。そうでなくとも政治的には終わりになるでしょう。そう考えると、腐敗したマドゥロ政権は確かに良くないのですが、グアイド氏を支持することによって進んで自らの立場を悪くすることもできないというのが本音なのではないでしょうか。

Venezuela crisis: Why the military is backing Maduro: イギリスBBC (1月28日)
https://www.bbc.com/news/world-latin-america-47036129

・国際社会を巻き込んだ動きが激しくなっている

このような中で新しい問題が浮上しています。同じくBBCが報じたところによれば、トルコがベネズエラから輸入した金を違法にイランに「横流し」しているという疑惑が浮上しているのです。

Turkey warned over Venezuela gold trade:イギリス BBC(2月1日)
https://www.bbc.com/news/world-europe-47092784

ちなみに、トルコはベネズエラとは同盟国であり、ロシアなどどともに守旧派のマドゥロ政権を支持しています。輸出相手国としてのトルコは、ベネズエラからの全体の輸出のうちの1%未満で率としては日本よりも低いです。輸出相手国は中国やインド、そして実はいま敵対しているアメリカが中心です。

一方で政治的にはつながりが深く、昨年12月にはトルコの大統領であるエルドアン氏がベネズエラを訪れているほか、今年1月にはベネズエラの副大統領がトルコを訪れるなど、政治トップによる行き来も盛んです。

こうした関係にある国との間で不正な貿易が行われたという疑いが発覚したことは、今後の展開、特に国際社会を巻き込んでの展開に大きな混乱をもたらす可能性があります。これからも注視していくべき問題です。

ベネズエラの貿易データはOECのホームページを参考にしました。
https://atlas.media.mit.edu/en/profile/country/ven/#Exports

ベネズエラ以上に問題?!イタリアが「ここ10年で3回目」の不況に

ベネズエラ以上に日本に直接問題がありそうなのが、イタリアの不況です。

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https://www.bloomberg.com/news/videos/2019-01-31/italy-falls-into-recession-for-first-time-since-2013-video : ブルームバーグより(1月31日)

イタリアは、GDPが世界で第9位の経済大国です。そのGDPの成長率が再びマイナスに転じ、その幅が大きくなっています。このことがまずはEU域内の経済に影響を与え、長期的に見て世界経済に影響を及ぼすのではないかという懸念が広がっています。

過去10年間のイタリアのGDP成長率(オレンジのところがマイナス)↓


source: tradingeconomics.com

・日本とイタリア、EU諸国との経済のつながり

貿易額でみると、基本的に中国や韓国などのアジアやアメリカが主要な相手ではあります。イタリアは輸出で見ると全体の0.65%を占めるにすぎません。しかし、この不況が欧州全体に波及すればドイツ(3.3%)やイギリス(2.9%)等の国との貿易にも支障が出ます。最終的には最も大口の顧客であるアメリカや中国にも波及する可能性もあります。

また、この記事を書いている2月2日の前日(2019年2月1日)に日本とEUの間で経済連携協定がスタートしたばかりです。この時期に欧州が不況に陥るということは非常に間が悪く、せっかく関税を撤廃してこれから貿易を活発に行おうという機運が高まっているのを台無しにしてしまうように思います。

すぐに直接の影響が出るかはわかりませんが、こちらも注視していかないければいけない問題です。どうにか世界同時不況がまた起こるようなことだけは回避して欲しいと思います。

日本の輸出データはOECを参考にしました。
URL : https://atlas.media.mit.edu/en/visualize/tree_map/hs92/export/jpn/show/all/2016/

お読みいただきありがとうございました。

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