勝利へはやはり先制点!
こんにちは、akiです。
楽天イーグルス、長い長い10連敗からついに脱出しました。脱出は我らがエース則本投手の力でした。
余韻に浸りたいところですが、今回の記事では少々厳しいですが、「なぜ10連敗が起こってしまったのか」ということに焦点を当てて考えていきたいと思います。
※「則本昂大と10連敗」という記事も書きましたのでぜひお読みください。
2019年シーズン(OP戦を含む)データ一覧はこちらから!
失点は4・5月より少ないのに連敗したのはなぜ?
こちらがリーグ戦再開後のイーグルスの戦績です。7月9日のバファローズ戦のみ勝利というなんとも悲しい図です。
全体を見返すと、ヒット数が少々減少したもののこれは開幕第1週とあまり変わりはありません。また、1試合の平均失点も4・5月(平均で5.8~6点以上)に比べればよく、得点力も投手陣が整備されてからは以前のように爆発的ではなくなったので、そこまで問題視するほどのことではありません。
むしろ10連敗したのが不思議なくらい、これらのデータからはそこまで悪くない戦いぶりをしています。
先制点が獲れなくなっている&初回の失点が多すぎる
何が原因なのかいまいちわからずにデータを見ていたところ、私が独自に設定した指標からあることが見えてきました。
この表の紺色になっているところを見てください。
※独自指標についての詳しい解説はこちらをご覧ください。
まず、負けた試合のすべてで「FIG-FIR」がマイナスとなっています。これは「相手に先制された」ことを意味します。再開後のリーグ戦だけでなく、10連敗が始まった交流戦の対DeNA戦から、連敗中はすべて相手に先制を許しています。
そしてさらに気になるのが、「FIG-FIR」の一つ左にある「FIG」の項目。紺色になっているのは「初回に相手に得点された」ことを表します。何と11試合中半分近い5試合で初回に失点、しかもうち3試合(値が「0」のもの)は1回無死の間に失点しています。
これはあまりにもひどすぎます。
これが試合全体に響いていて、「LIs」の項目は勝った試合を除いて0~4の間にあります。つまり、9回×裏表=18イニングのうちでリードしていたイニングはほとんどなく、同点か追いかける展開だったことを意味します。これは半分近い試合で初回に失点しているのですから当然です。
そして、こういった負け方が徐々に選手たちの精神を蝕んでいったことは想像に難くありません。
そして、則本投手で勝った試合は他の試合と真逆のことが起きています。
逆転イーグルスで1年を戦う力があるのか
このデータが示していることは3つあると思います。
・先制点はやはり必要
・初回の失点は避けるべき
・逆転で勝ち続けるのは難しい
やはり初回に先制されている試合がいくつも続けば、いくら「逆転イーグルス」とは言っても勝てなくなります。そして、交流戦中から何度もこの連載で指摘していますが、戦力(特に投手陣)が整うにつれてイーグルスはがっちり勝つ試合が多くなってきています(「逆転イーグルスとは言っても、、、」)。
逆転勝ちというのは諸刃の剣でもあり、かなり不安定な勝ち方だとも言えます。投手陣の充実とともに打線の得点力も以前ほど爆発的ではなくなったいま(「準備万端!交流戦前にイーグルスの戦力はどれだけアップしたかデータでチェック!!」という記事で詳しく指摘しています)、目指すべき勝ち方は先制点を取ってがっちり主導権を握ることです。
月曜日からリーグ戦が再開します。勝率はちょうど5割。2位以下は混戦で、優勝のチャンスも完全になくなってしまったわけではありません。先制点をしっかりとって投手陣でリードを守るという勝ち方ができるかどうかが、これからの勝敗を占っていくように思います。
お読みいただきありがとうございました。
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