カバーをなめてはいけない!
こんにちは、akiです。今回の「今日の一曲」はこちら!
マーティン・ギャリックス 「Animals」
Covered by Symphoniacs
※Symphoniacs日本語版公式サイトはこちら
今回は趣向を変えて、楽曲のインストカバーを紹介します。「Animals」はオランダ出身の超有名DJマーティン・ギャリックスの楽曲で、彼の楽曲のうち最初に世界的なヒットを起こした楽曲です。マーティンはこのサイトにも何度か登場していますね。また、この楽曲は一部がプロ野球・埼玉西武ライオンズのメヒア選手の応援歌に利用されているということも言われています。
一方、今回この曲をカバーした「Symphoniacs」は、ドイツを拠点としたクラシック奏者グループです。本格的なクラシックを聴いた経験のない人にもクラシックを身近に感じて欲しいという思いから生まれたグループです。
最新のアルバムでは、ヴィヴァルディの「四季」から、コールドプレイやデヴィッド・ゲッタといったポップスまでをカバーし、間口をひろく素晴らしい音楽を提供しています。2019年には来日公演も果たしています。
※アルバムのリンク(Apple MusicとSpotify)はこの記事の末尾にあります!
演奏の楽しさ全開&アレンジの妙!
私がとても気に入ったことは、Symphoniacsのメンバーがとても楽しそうに演奏していることです。YouTubeでは彼らの演奏動画が多数公開されています。7人の異なる楽器を演奏する人たちがお互いに息を合わせて演奏する、緊張感がありつつも美しい響きがしっかりと伝わってきてとても迫力があります。
特に、演奏が一気にペースアップするときに、7人が目を見合わせてから演奏が一気に加速していく様子にはゾクッとするような感動を受けました。EDMは基本的にDJ1人で演奏しますし、バンドでも全員が前を向いて演奏するのが普通です。一方でSymphoniacsクラシック編成であるため、様々な角度に演奏家が経って、お互いに阿吽の呼吸を取りながら演奏していることがよくわかり、原曲のアーティストとはまた違った楽しみがあります。
また、多くの人にとってインストカバーの楽しむポイントはアレンジにあると思います。好きな曲というのはその中でも特にココが好きというポイントが多くの人にあるのではないでしょうか。例えば、イントロの最初の数秒、AメロからBメロに移る瞬間、サビに移る瞬間、最後のサビに転調する瞬間などです。
インストカバーでは、イントロが変わったり、サビの配置や出てくる回数なども変更されることがしばしばあります。自分の好きなところがどういったアレンジをされているかを注目すると楽しんで聴くことができると思います。さらに、Symphoniacsのように様々な楽器の合奏である場合、どの楽器が主旋律を担当するのかというのも見どころの一つになります。
カバー版の「聴きどころ」はここだ!
最後に、このカバー版の「Animals」の注目ポイントを書いてこの記事を締めたいと思います。私は曲の冒頭数十秒に着目しました。
まず、曲の始まりは非常に優雅なピアノの旋律、そしてバイオリンの音色から始まります。原曲とは大きく変わったゆったりとしたイメージです。
と思ったところで演奏が一度ピタッと止まり、バイオリンの素早い旋律へと切り替わります。さらにドラムやコントラバスといった低音が一気に乗っかりテンポも加速。この冒頭の一連の流れが本当にカッコいいです。原曲にはなかったアレンジですが、オーケストラの楽器を使って見事に表現されています。
カバーというのは二番煎じだと敬遠されがちな部分もあるかもしれません。しかし、一度聴いてみるとなかなか奥の深いものだと思います。ぜひ聴いてみてください!!
お読みいただきありがとうございました。