このアレンジ、伝家の宝刀になるか?
こんにちは、akiです。
最近音楽の話題にはあまり触れていなかったので久しぶりになりますが、今日の一曲はこちら↓
「These Are The Times」マーティン・ギャリックス, JRM
EDMの中に繊細さがあるのが良い!
マーティン・ギャリックスはオランダ出身のDJで、EDM界では世界で名を馳せているミュージシャンの一人です。彼が今月18日に出した新曲が、今回取り上げる「These Are The Times」です。
特にこの楽曲の中でキーポイントとなっているのが、曲の冒頭に現れてそのあと何度も曲中に登場する「オルゴール(だと私は思っている)」の音色です。もちろん、電子的に打ち込まれた音ではあるのでしょうが、「騒がしい」「アゲアゲ」というイメージの強いEDMの楽曲でこういった静かな音がふんだんに使われるのは相当珍しいことだと思います。
私としては、EDMというのはただ踊り狂うための音楽ではなくて、踊りの狂乱によって日頃の鬱憤やわだかまりを開放するという要素もあるのではないかと思っています。私のなかでそういった要素をとても強く感じたのはアヴィーチーでしたが、彼はもう亡くなってしまいました。
それ以降、マーティン・ギャリックスを知って彼の音楽性がとてもアヴィーチーに近いと感じ、このサイトの前身となる音楽ブログの時代から「彼がアヴィーチーの後継者だ」と書いてきました。
すでにこのアレンジは登場済み
この「オルゴール」アレンジ(こう言っているのは私だけだと思います)はすでに彼が昨年発表した「Yottabyte」で登場しています。
「オルゴール」の登場の仕方も今回取り上げた「These Are The Times」とほとんど同じです。オルゴールの小さなメロディから始まり、曲がすすむにしたがってこのメロディが今度は他の音色で、かつもっと大きな音で奏でられ、ビートも加わって力強いサウンドへと変化していきます。
最初は悲しや不安に沈んでいた心がだんだん解放されていき、そしてそういった悲しみを忘れて楽しい踊りの狂乱にひとときに耽る(タイトルの「These Are The Times」というのはまさにそういう「ひととき」を指しているわけですが)様子が鮮明に描写されているように思います。
オフィシャル・ビデオでは、その「ひととき」が「愛している人と会う喜び」として表現されています。途中で突然マーティン・ギャリックスが登場することを含め、必見のビデオです。
そしてこれがまさに、アヴィーチーの伝説的なヒットソング「Wake Me Up」の構成にそっくりなのです。YouTube上のコメントでも、アヴィーチーとこの楽曲を重ね合わせるようなコメントが目立っていて、やはり多くの人が似ている(もちろんいい意味で)ことを感じているようです。
最初からフルスロットルな曲ももちろんいいですが、こういったメリハリ・「起承転結」があるような曲は違った素晴らしさがあると思います。何度も繰り返し聞き返したい一曲です。
お読みいただきありがとうございました。