Have a Nice Day ニューアルバム『Dystopia Romance 4.0』は凄まじいぞ!
こんにちは、akiです。今日の一曲はこちら↓
「Night Rainbow」by Have a Nice Day
Have a Nice Day、通称ハバナイは東京を本拠とする「ディスコ/ロック バンド」です。(所属事務所HPより)この「今日の一曲」では「わたしを離さないで」以来の登場になります。
ただ「パーッと踊ろう」ではないのがハバナイのいいところ
今回取り上げる「Night Rainbow」という曲は11月6日に発売になる『Dystopia Romance 4.0』のリリースに先駆けて先行して公開されました。
「ディスコ」バンドである彼らにふさわしく冒頭からシンセサイザーをガンガン使っています。「Night Rainbow」の繰り返し、そして「君と二人で~」以降の盛り上がりも完璧です。部屋で聴いているだけで自然と体が動いてしまいます。実際のライブではサビの部分はとてつもない盛り上がりになると思います。
ただ、ハバナイの曲はただ盛り上がるだけではありません。このバンドの中核を担う浅見北斗は、エレクトリックなサウンドを使いながら、若者の漠たる不安や不満をうまく入れ込んできます。この不安や不満は、これからの人生をどうしようという考えても答えのない問いです。こういったものに囚われてしまう人間の様子も包み隠すことなく描かれています。
特に彼のそういった意図が強く表れていると思ったのが「生きてることを信じているのさ 今だけは 今だけは」(歌詞はまだ公開されておらず、自分の耳で聴きとったので間違っているかもしれません)
「今だけは」強く願うことの裏返しとして、強い絶望が表れているように感じます。
若者の間にはこういった漠たる不安はいつの時代もあるものだと思いますし、今は特にこのような不安に突如襲われる人も多いと思います。彼が作る歌は、表面的にはエレクトリックでガチャガチャした音ですがこうした憂鬱を掬い取ってくれる力があると思います。
浅見北斗のセンスがいつもどおり炸裂
こういった不安や不満を織り込んだうえで、「君と二人で」「いまはすべて忘れて」(といっても頭の片隅には浮かんだり消えたりするでしょうが)「神様たちの手の平から」「こぼれ落ちていく」というサビの歌詞に繋がります。
ですから、サビの部分も決して「ノリノリ、アゲアゲ↑」には聴こえません。ある意味では踊りながら倒れないように足を踏ん張っているような、ある意味では泣きながら笑っているような、またある意味では「君」との愛を信じつつも将来には絶望しているような、重層的な世界観がメロディと言葉によって展開されています。
ただのエレクトリック・ポップでは済まされない深い世界観が広がるハバナイの新曲、これからリリースされる新アルバムにも期待です!
Apple Music はこちら↑
Have a Nice Day 公式サイト
お読みいただきありがとうございました。