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五輪会場だからできること―オーストラリアのイースター・ショーをみてきた

閑散としたオリンピックパークが祝祭に湧く

こんにちは、akiです。

現在、オーストラリアはイースター・ホリデーの真っ最中。シドニー郊外にあるオリンピックパークでは「イースター・ショー」が行われており友人と見に行ってきました。

オリンピックパークは実は2月に訪れており、この場所自体の解説はそのときの記事に譲ります。オリンピックパークはとにかく今は閑散としているのですが、今回はシドニー中央駅から頻繁に列車が運行されるなど、一時的な輝きを取り戻しています。

多くの人で賑わう

左の写真はイースターショーのときの メイン会場だったANZスタジアムの様子とそのわきの道、右の写真は2月に訪れた際のこの道の様子です。右の写真の車が止まっている道が左の写真のような感じになっていると理解していただければと思います。

2月に訪れた際の記事でも言及していますが、シドニー五輪が終了してからというもの、この場所は数回のスポーツ大会以外はこの巨大施設群が威力を発揮することはなく、活気を失っています。そんなオリンピック・パークに多くの人が訪れています。これがオリンピックパークのあるべき姿ですね。

別の場所では様々なアトラクションがあり、子どもはもちろん私たち「大きなおともだち」も十分に楽しめる会場になっています。たくさんの人の歓声が聞こえるのも、オリンピックの会場だったこの公園のあるべき姿です。

「食」を学ぶ素晴らしい機会でもある

「食」はどこから来るのかという充実した展示

そして、このショーはただ楽しいだけではないということがわかりました。それは、「食」について学ぶ機会になっているということです。

広いこの公園を利用して、牛、豚、山羊など様々な動物に触れあうことができる(実際に触ることができる)ほか鶏や七面鳥まで展示されています。そして、畜産家自慢のこれらの動物たちの美しさを競う会や、羊毛の質の高さを競う会などが公開で行われます。

ただ「作る」という視点だけではない展示

そして、これは「作る側」の展示を行っているわけですが、それだけでなく「売る側」の展示もあります。オーストラリアの小売店大手である「woolworth」が実際にパンを作りそれを焼く過程をガラス張りの部屋ですべて見せた中で見せたり、料理教室を開いたりしていました。売る側として素晴らしい取り組みだと思います。

3枚目の写真は、ドローンを使った農薬散布という新しい技術の紹介です。こういったことも積極的に紹介し、楽しみもありつつ学ぶこともできるという絶好の機会です。

巨大公園だからこそできること

2月に訪れた際には、「巨大公園を完全に持て余しているな」という印象を受けていたのですが、このショーはこういった巨大公園だからこそできたことなのではないかと思いました。

正直な話、このショーをもってしてもやはり公園がフル稼働しているわけではなく、使われていないスペースはありました。しかし、たくさんの動物を会場に運ぶためには、たくさんのトラックが来るでしょうし、えさを運ぶ必要もありますし、そう考えると実際に日中の会場となっている場所以外にたくさんのスペースが必要です。

当然ながらそんな余裕がある場所はシドニーのシティにはありません。おそらくほとんどの都市にはないでしょう。しかし、シドニーには列車で中心部から30分の場所にこういった場所があります。オリンピックに備えて列車も長編成が直通できるようになっていて、アクセスも充実。

この点では、しっかりと巨大施設としての役割を果たしていると言えるでしょう。これだけの規模だからこそできるスケールのイベントです。一概に大きなものが「無駄だ」とも言えないのだなということがわかりました。もちろん意味もなく作り過ぎはダメですが、しっかりと考えられた活用法をすればこのスケールがしっかりと行かされるのだということがわかりました。

お読みいただきありがとうございました。

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