誇るべき「ノーエラー」のCS。新たなチームが目指すべきことは?
こんにちは、akiです。
楽天イーグルスは2019年シーズンを終えました。10月11日付けで平石監督の退任も発表され、新体制で2020シーズンを迎えます。
RESTARTと銘打たれた今シーズンは3位で終了しました。最後のクライマックスシリーズ(CS)での戦いは、善戦した反面で対戦相手のソフトバンクとの間にチームとしての格の違いを見せられたようにも思います。
この記事では、CSの3試合を振り返りイーグルスに「何が足りないのか」を考えたいと思います。
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試合が進むたびに貧打に苦しんだ
1戦目はホークスのエースである千賀投手に対して4本のホームランを浴びせ、チームとしても8本のヒットを出すなど、打ち勝った印象の強いゲームでした。しかし、2戦目は7安打ながらチャンスで一本が出ず敗戦。
そして、その悪い流れを引きずったまま、3戦目はわずか3安打だけに抑え込まれるという、貧打に苦しんだ時期の悪い面が顔をのぞかせてしまいました。平石監督の退任に合わせて石井GMが発表したコメントの通り、打撃・攻撃の詰めの甘さは15年経ってもなかなか変わらず、これからさらなるレベルアップがチーム全体として求められています。
一方で大きな収穫としては、3試合を通じて失策が0(ホークスは初戦で失策1)だったことが挙げられます。試合巧者のホークスに対して、ビジターでかつ新人も多いイーグルスが守備面で崩れなかったことは、善戦した要因のひとつです。
また、球団創設時のとんでもないエラーの山を考えれば、こういった痺れるゲームでもノーエラー、また数々のファインプレーが飛び出すというのは、15年間の大きな成長の証だと思います。
もっと主導権をがっちり握る試合を増やそう。
今季のイーグルスの年間を通しての課題は「先制点」でした。前回の記事で書いた通り、シーズン最後の3位争いのときになってこの部分がかなり良くなり、CSでも3試合すべてで先制しました。
一方で課題は、3試合とも先制した裏の回に失点してしまったということです。イーグルスが1点目を獲った回とと相手が1点目を獲った回の差を表す「FIG-FIR」は3試合の平均で「0」。また、試合の中でリードしていた回を表す「LIs」は平均でわずか「3.3」でした。
攻撃と同じくこれも「詰めの甘さ」なのかもしれませんが、こういった試合全体の流れを支配するような野球がまだまだできていないのが現状なのではないかと思います。
新任監督の下でさらに成熟した野球を!
平石監督の退任が発表されました。平石監督が就任して1年目での3位。これからさらに良い景色を見せてくれるのではと思っていたところだったので、退任は非常に残念です。
しかし、新しく就任する三木監督も、平石監督と同じく二軍監督からの就任で、イーグルスの現状については理解しているのだろうと(ファンの邪推ですが)想像します。特に今年はファームもソフトバンク・ホークス相手にファーム選手権を戦って一軍と同じく敗れており、初のファーム優勝のうれしさもありつつも、さらに高いレベルの野球が二軍も含めて必要であることを実感したのではないかと思います。
さらに、二軍が平石→三木で優勝したのなら、一軍だって平石→三木で優勝する可能性だって(いつかの野村克也→星野仙一のように)十分にあります。
というのはさておき、とにかく新しい監督にはさらに1段レベルアップした、ゲーム全体を支配するような野球(強いときのホークスのような)を目指して欲しいと思います。
個々の力は徐々に高まり、若手が台頭してきたことにより層の薄さも以前ほどは気にならなくなってきています。こういったことができれば、2回目の優勝、日本一が見えてくると思います。
2019年シーズン、選手・スタッフ・職員の皆さんお疲れ様でした。素晴らしい試合をありがとうございました。また、楽天イーグルスファンの皆さんも応援お疲れ様でした。
2020シーズンこそ、「日本一の東北へ」!!
今シーズン記事を読んでいただいた方、本当にありがとうございました!
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