なぜ「私!」と強烈に主張することになったのか
今日取り上げる一曲はこちら↓
「ME!」By テイラー・スイフト feat. プレンドン・ユーリー
こんにちは、akiです。世界的歌手、テイラー・スイフトが久しぶりに楽曲をリリースしました。タイトルは「ME!」です。この大文字でビックリマークまで付いている時点でなんらかの主張を感じずにはいられないこの曲を聴いた感想を書いていきたいと思います。
「ME!」に込められた意味とは?
この「私!」という主張にはどのような意図があるのでしょうか。その答えはミュージックビデオにあるようです。
このミュージックビデオを一言で語るなら、「カラフル」だということです。眩しいほどに鮮やかな色の使い方になっています。
注目すべき点は、半分近いシーンで後ろにかかっている「虹」です。「虹」というのは、LGBTやセクシャルマイノリティといわれる方々が、マジョリティと同等の権利を獲得するための運動行うときにシンボルとして使うことで知られています。「Rainbow」という単語は歌詞の中にも登場します。
なぜこんな話をしているかというと、このビデオには女装した男性が出てきますし、スーツでびしっと決めたテイラーの姿は男性にも見えます。つまり、「ME!」というのはどのようなセクシュアリティであっても自分らしく生きていくという意味なのではないかと思います。
もちろん、セクシュアリティに関わるところだけでなく、どんな人も自分らしさを失うことなく生きていくべきだという彼女の考えがこの曲には投影されているように感じます。
この曲にブレンドン・ユーリーを迎えたわけ
さて、この曲にはパニック・アット・ザ・ディスコのボーカルで世界的に有名なブレンドン・ユーリーが参加しています。彼の美しい歌声は間違いなくこの曲の特長の一つです。テイラーの声と見事にシンクロしていて、この曲に幸せな雰囲気をさらに加えています。
さきほど、この曲がセクシュアリティについて主張した曲だと書きましたが、実はブランドン・ユーリーはパンセクシュアル(全性愛者:性別にかかわらずすべての人に対して性的関心を抱くこと)であることを公表しています。つまり、この曲で歌われていることのまさに当事者なのです。
彼がテイラー・スイフトとコラボすることを少し以外に感じた方もいるかもしれませんが、彼女がこの曲に込めたかったことを過不足なく、そしてポジティブに伝えるためには最高のコラボだと言えます。
先日行われたビルボード・ミュージック・アウォーズでは、2人がこの曲を見事にパフォーマンスし、観客や同席したアーティストたちを沸かせました。その様子がこちらです。
この曲は、2人の化学反応が生み出した素晴らしい1曲だと思います。こうやってとても繊細な話題がポジティブなイメージで伝わっていくのはとても良いことだと思いました。
お読みいただきありがとうございました。