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「繊細さとダイナミズムの融合」―The Hey Songを聴き逃がすな!!

「日常を映画のワンシーンに」する音楽。

こんにちは、akiです。

今日の一曲はこちら↓

「morning view」 by The Hey Song

今年5月にデビューしたばかり!!

The Hey Songは、ベーシストの 落合”キット”慶太さん、ピアニストの芝田育代さんの2人からなるインストメンタル・バンド です。2015年から活動をはじめ、今年の5月にデビューアルバム「seed」を発売しました(公式サイトより)。このアルバムは、「タワーレコード限定」といわれていますが、Spotifyで試聴可能になっています。

今日取り上げる「morning view」という曲はこの「seed」というアルバムの1曲目に収録されています。

目の前に鮮やかな情景が広がる

音楽には、聴いていて感情が高ぶったり、逆にとても落ち着いたりと感情に強く働きかけるもののほかに、聴いていてまさにその物語が目の前で起こっているように錯覚させるような音楽もあると思います。The Hey Songの奏でる音楽は、そのモットーにある「日常を映画のワンシーンに」という言葉通り、目の前に立体的な情景を立ち上がらせる音楽だと思います。

「morning view」という曲はその名の通り、朝起きて朝食・歯磨き・シャワーといった身支度、そして家を出ていくという一連の流れが見事に音の力で再現されています。ミュージックビデオではその描写が映像でもなされていますが、むしろ映像を見ない方が鮮明に音が描き出す朝の様子が伝わるようにも思います。

ミュージックビデオはあるのでご覧になりたい方はぜひ。

映像がなくとも、起きたばかりのまだまだ気だるいところから、からだの調子がだんだん上がっていく様子が鮮明に再現されていることです。素晴らしい表現力だと思います。

冒頭はゆったりとしたメロディで、たったいま起きたばかりでまだまだ寝ぼけているような様子が伝わってきます。一方で、後半にかけて音数を多くしたりメロディの動き方を複雑にしたり、様々なメロディを重ねたりすることで「出勤(通学)モード」に変わっていっているのをうまく表現しています。

最後の「ジャ、ジャン」で締める部分も、これから始まる仕事や学校に向けて小さく気合を入れる様子が表現されています。

また、後半にかけて音が力強くなっていっても序盤からの軽やかさや爽やかさを失うことなく最後まで駆け抜けていて、この絶妙なバランスは素晴らしいと思います。

デビューしたてなので、これからどういうキャリアを歩んでいくのかはわかりません。しかし、音楽はコンセプトがとてもはっきり伝わってきます。そして、まだまだ日の目を見ることの少ないインストバンド。これから応援していきたいバンドです。

お読みいただきありがとうございました。

The Hey Song: 公式サイト

The Hey Song: Twitter

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