ドラマ「コンフィデンスマンJP」「ケンカツ」、アニメ「青ブタ」の音楽も担当!!
こんにちは、akiです。
今日取り上げる一曲はこちら↓
「疾走する閃光」by fox capture plan
フジロックからテレビドラマの劇伴まで
fox capture plan は、ピアノ・岸本亮さん、ベース・カワイヒデヒロさん、ドラムス・井上司さんの3人からなる「現代版ジャズ・ロック」バンドです。作曲はピアノの岸本さんが行っています。ボーカルはいないいわゆるインストバンドで、2011年に結成されました。2016年にはフジロック、2017年にはSUMMER SONNICにも出演したことがあるかなりの実力派のバンドです(公式サイトより)。
大型フェスの出演だけでなく、テレビドラマ「コンフィデンスマンJP」や「健康で文化的な最低限度の生活」、テレビアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」の音楽(劇伴というらしいです)を担当するなど幅広く活動しています。おそらく業界内ではかなり名が知れ渡っている人たちなのではないかと思います。
「現代版ジャズ・ロック」?
fox capture planが他のインストバンドと一線を画しているところは、さきほどもふれた「現代版ジャズ・ロック」というコンセプトにあります。というのも、インストバンドで「ロック」をコンセプトで大きく掲げているバンドはそう多くはないからです。
また、ピアノは「クラシック」「ジャズ」に分類されるイメージがあり、現在でもJ-popでもゴリゴリのロックと一緒になるのではなく、何となくバラードの伴奏に多く使われているようなイメージ(例えば森山直太朗の『さくら』のような、ロックと融合してもsumikaのような明るい感じ)があります。しかし、今日取り上げるfox capture planの「疾走する閃光」という曲はこの思い込みを一気に取り払います。
ピアノがメインの曲に「疾走する閃光」とつけた珍しいタイトルの通り、あまり意識されることのない、ピアノが醸し出す「疾走感」を存分に感じることができます。この「疾走感」はピアノ曲によくある「爽快感」とは異なり、もっとシリアスで緊張感があり、ダークともいえるような雰囲気をはらんでいます。
かといって、ダークに振れすぎることで雰囲気が重くなるようなことはなく、最後まで閃光のごとく一気に駆け抜けていきます。
演奏方法としては、序盤でスタッカート(短く切る演奏法)を多用して最初の勢いをつけています。その一方で、後半にかけて同じメロディをスタッカートを用いずに一息で演奏していて、さらには音階が激しく上行・下行し、また途中で和音をわざと崩したりするなど、まさにとどまることない連打の技の炸裂といった感じです。
しかし、力業で押し切っているという印象は受けず、最後までタイトルの「疾走」という言葉のとおりあくまでスマートに駆け抜けています。
あまり焦点の充てられることがない、ピアノのもつ一般的な印象とは違う特性を存分に引き出している素晴らしい一曲です。インストファンは必聴ですし、普段「インストの曲ってインパクトに欠けるよな」と思っている方にこそ聴いて欲しい一曲です。
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